【モスクワ】ロシアは「極超音速」ミサイルシステムの開発を推進していることを明らかにした。冷戦下の1987年に米国との間で締結した中距離核戦力全廃(INF)条約が破綻してから初めての具体的な動きだ。  ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は5日、ウラジーミル・プーチン大統領から米国への報復措置を講じるよう指示されたと表明した。国防省のウェブサイトによると、米国は向こう2年で射程500キロメートルを超える地上発射型ミサイルを開発する計画だ。  米政府は1日、ロシアがINF条約違反に当たるミサイルを放棄しない場合は半年後に同条約を離脱すると通告した。