米金融大手モルガン・スタンレーは11日、株式報酬管理サービスの加ソリアム・キャピタル(アルバータ州カルガリー)を9億ドル(約990億円)で買収すると発表した。金融危機以降で同社最大の買収案件だ。ソリアムの顧客企業3000社には、ストライプやインスタカートなど新興企業が含まれている。新興企業の従業員には若年層が多く、従来型の金融機関との関係も薄い傾向がある。こうした従業員の一部は、勤め先の上場で一夜にして富豪になる可能性もある。ジェームズ・ゴーマン最高経営責任者(CEO)は、これら未来の富豪候補をモルガン・スタンレーの顧客にできると考えている。ゴーマンCEOはインタビューで「大半の人の資金は職場を経て来る。明らかに当社が手掛けるべき分野だ」と話した。
モルガン・スタンレー、カナダ企業買収 「未来の富豪」に照準
有料会員限定
あなたにおすすめ