北朝鮮がミサイル実験を停止し、米国本土を射程圏内とするミサイル開発プログラムの進展が止まっているが、北朝鮮は昨年の完全非核化合意にもかかわらず、依然として核兵器の製造に必要な原料の生産を続けている。スタンフォード大学の3人の研究者による報告書で明らかになった。報告書によると、北朝鮮はプルトニウムや高濃縮ウラン製造施設の稼動を続けており、こうした原料の製造で、同国は核の備蓄を増強できる。ただ、この報告書は金正恩(キム・ジョンウン)政権の行動かどうかは明確にしていない。報告書によると、北朝鮮は「核兵器の複合施設の稼動を続け、拡張する場合もあった」という。筆頭執筆者の核専門家ジグフリード・ヘッカー博士は、直近では2010年に北朝鮮の核施設を訪問。米国の交渉担当者に対し、北朝鮮との協議に関与するよう助言してきた。
北朝鮮、高濃縮ウランなど核原料の生産継続=米大報告書
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