米中2カ国の交渉団は今週の通商協議で、両国首脳が直接会談の場で最終決着できるよう、広範な枠組みを見いだすことに注力している。関係筋が明らかにした。中国が譲歩できる範囲とトランプ米政権が許容できる範囲には、まだ大きな開きが残っており、通商・経済担当者が目下、歩み寄りを求め協議を進めている。11日から中国商務省で次官級協議が始まっており、14日からは2日の日程で、ロバート・ライトハイザー通商代表部(USTR)代表とスティーブン・ムニューシン財務長官率いる米交渉団と、劉鶴副首相(経済担当)率いる中国交渉団との間で閣僚級協議を開催する。関係筋によると、双方とも習近平国家主席とドナルド・トランプ大統領によるトップ会談での最終決着を視野に、合意の枠組み作りを実現したい考え。米中首脳会談の日程はまだ決まっていない。トランプ大統領は当初、習主席との会談に意欲を見せていたが、先週には一転して、3月1日の期限までに会談する可能性を排除する姿勢を示唆している。