世界の一層の混乱を防ぐ鍵は「経済重視」の合理的思考だPhoto:PIXTA

 世界の混乱の引き金になる事態が、2月末から3月にかけて同時並行的に進んでいく。

 米国では、「国境の壁」建設予算を巡って、異例の非常事態宣言を出したトランプ大統領と議会の対立激化から、政府機関の閉鎖問題が再燃する可能性があるほか、ロシアゲートの捜査報告が提出される予定だ。

 東アジアでは2月27、28日にベトナムで2回目の米朝首脳会談が開催される。息つく暇もなく3月1日には米中貿易戦争の「休戦期間」が終了する。

 そして、日韓関係が戦後最悪になる中で、韓国では日本統治下での抗日独立「3.1運動」から100周年の行事が3月1日に予定され、大きな反日のうねりにつながりかねない。

 欧州に目を向ければ、3月29日の欧州連合(EU)離脱期限が迫るなかで、英国の「合意なき離脱」の可能性が高まってきた。

 世界は一層の混乱に陥ることになるのか。