2017年のドナルド・トランプ大統領の就任式に向け設置された実行委員会の幹部らが、複数の運営会社が提示していた予算額に度々懸念を表明していたことが分かった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が関係者のやり取りや委員会の記録、予算案の内容を確認した。関係筋によると、ニューヨーク州の連邦検察も、こうした記録の一部を確認している。連邦検察は、実行委員会に関する包括的な捜査の一環として、運営会社とのやり取りについても調べている。委員会が今月受け取った召喚状や関係筋の話で分かった。記録が残らないような形で運営会社への支払いが行われていなかったかについても、検察側が関心を寄せているという。就任式が1カ月足らずに迫る中、実行委員会の予算責任者、ヘザー・マーティン氏は同僚に宛てた電子メールで、イベント運営会社ハーグローブが提出していた見積もりに疑問を呈していた。過去の就任式と価格が大きく異なるとし、人件費から自転車の駐輪設備まで価格が「過剰に高く」、「重複」がみられるなどと指摘していた。