オールド・ハビッツ・ダイ・ハード ―― 頑固な習慣はなかなか変えられない。オマハの賢人でさえそうだ。だが時として、変わるべくして変わることがあるものだ。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏は株主に送った毎年恒例の手紙の中で、バークシャー・ハザウェイの目覚ましい富の創造を簿価ベースで報告するのを中止すると言明し、大きな反響を呼んだ。1株当たり純資産がわずか100万パーセントの伸びなのに比べれば、200万パーセントを超える累積の株価上昇率を強調する方が自然かもしれないが、方針転換はポジティブ面を目立たせるのが狙いではない。さらに重要なことに、バフェット氏が「ミスター・マーケット」に一層の敬意を払うようになったというわけでもない。
バフェット氏、簿価の報告を中止 その狙いは
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