クラウドコンピューティング企業になるという米マイクロフトの決意に対して少しでも疑問があれば、同社の最新端末の売り文句に目を向けるだけで視界は晴れる。マイクロソフトは先週末、バルセロナの「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」関連イベントで最新型の拡張現実(AR)ヘッドセット「ホロレンズ」を発表した。折り畳み式スマートフォンなど多くの新製品が出展される中での「ホロレンズ2」発表は、高額なAR端末の消費者市場に入り込むコスト高な試みにすぎないと思えるかもしれない。AR端末はここ3年、話題を盛り上げるだけに終わっている。ARに近いバーチャルリアリティー(VR、仮想現実)でさえ、初めて消費者向けヘッドセットが発売された2016年以降、端末販売は伸び悩んでいる。
マイクロソフト「ホロレンズ」 クラウド視界明瞭に
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