世界的な景気鈍化を背景に、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに動くとの観測が強まっている。だが一部のFRB当局者は、利下げを検討するのは時期尚早だとみている。米債券市場では先週、10年物利回りが3カ月物を下回る「長短金利の逆転(逆イールド)」が発生した。これは2007年8月以来、約11年7カ月ぶり。FRBの利上げ局面が終結し、利下げの可能性があるとの見方が反映されている。だがダラス地区連銀のロバート・カプラン総裁はインタビューで、利下げの是非を検討する前に「ある程度の規模および(あるいは)期間にわたり逆イールドを目にする必要がある。現時点ではそのどちらも現れていない」と話した。その上で「逆イールドが数カ月続くならば(中略)話は別だ」とし、数カ月単位で持続すれば本格的に検討する意向を示した。
米FRB、利下げ検討は時期尚早=ダラス連銀総裁
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