【ロンドン】英下院は1日、テリーザ・メイ首相がまとめた欧州連合(EU)離脱協定案に代わる4つの案について採決し、全て反対多数で否決した。代替案が全て否決されたのはこれが2回目。EU離脱(ブレグジット)を巡る不透明感が一段と強まった。  打開案が決まらない現状のままなら、英国は合意なしで4月12日にEUを離脱することとなる。  今回否決された4案のうち、EUとの関税同盟への残留を求める案はわずか3票差で否決された。先週の採決では8票差だった。EU単一市場と関税同盟の双方に残留する案は21票差で否決。こちらも先週の採決での95票差から縮まった。