• 買収がきっかけで注目される石油業界• 買収がきっかけで注目される石油業界石油大手シェブロン(CVX)によるアナダルコ・ペトロリアム(APC)の330億ドルでの買収決定は、賢明な決断だった。しかしウォール街はそう思わなかったのか、シェブロンの株価は発表のあった12日に5%近く下落した。少なくとも短期的には、同社が投資家に敬遠され続ける可能性は十分にある。一方、今回の買収は、原油価格が上昇する中でも株価が停滞している同業他社に対する、新たな関心を呼び起こしている。ダイヤモンドバック・エナジー(FANG)、コンチョ・リソーシズ(CXO)、ノーブル・エナジー(NBL)のような米国大手を含む石油企業は、今後アウトパフォームする態勢にある。本誌が最も期待しているのはダイヤモンドバックだ。石油生産が急増しているパーミアン盆地での展開や、スマートな資本管理は、投資対象として、そして恐らく買収対象としても、魅力的に映るだろう。