【ロンドン】リビア国営石油会社(NOC)のムスタファ・サナラ会長は、リビアの首都トリポリの統治を巡る軍事衝突について、リビア国内の原油および天然ガスの生産再開を妨げ、世界的な原油高のリスクを高めていると懸念を示した。  トリポリ周辺では暫定政府と反政府武装勢力の戦闘が2週間近く続いているが、生産量を維持するのにNOCが必要としている燃料を十分に確保できず、日量120万バレルを上回る同国の生産に支障をきたす恐れがあるという。  サナラ会長は「(生産上の)問題は数週間中に顕在化するだろう」とした上で、対立が激化すれば生産量がゼロになる可能性もある」と述べた。