米電気自動車(EV)メーカー、テスラには利用できる資金調達手段がふんだんにある。だが、そのコストはますます高くなっている。テスラは先週、1-3月期(第1四半期)業績が市場予想を大きく下回ったことを受けて、社債あるいは株式を発行する可能性があることを示唆した。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は24日の電話説明会で「現時点では資金調達するアイデアにも一理ある」と話し、さらなる資金は不要だとしてきた姿勢を一変させた。一部のアナリストは、コストを賄うために少なくとも10億〜20億ドル(約1120億〜2240億円)調達するのが賢明だとみている。だがテスラは、低コストで資金を調達する最高の機会を既に逸したようだ。前週末26日のテスラ株の終値は235.14ドルと、終値ベースで2017年1月以来の安値をつけ、18年12月につけた直近の高値から38%下落した。