株式市場では米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が過去3年にわたり、フォード・モーターの先をひた走ってきた。だが、GMの1-3月期(第1四半期)決算は、差し当たりフォードが失地回復を目指せる可能性を示唆している。GMが30日発表した決算は期待外れとなり、日中の取引で同社株の売りが膨らんだ。米配車サービス大手リフトの保有株11億ドル(約1200億円)相当の再評価で一時的に利益が押し上げられたにもかかわらず、調整後営業利益は23億ドルと、2018年1-3月期から約12%減少した。一方、フォードが25日発表した決算は予想を大幅に上回った。高収益のピックアップトラック「Fシリーズ」は米国のピックアップトラック市場の41%という圧倒的なシェアを獲得した。フォードが苦戦していた二つの地域に関しては、中国での損失に歯止めが掛かり、欧州では小幅ながら黒字を確保した。同社株は決算発表翌日の26日の取引で11%高と急伸した。