欧州外交筋は6日、イランが米国による新たな制裁措置に対抗し、核合意の一部を破棄する方向で準備を進めているとして警告した。トランプ米政権はイラン産原油の全面禁輸措置に続き、イランからの攻撃に備え、ペルシャ湾に空母を派遣するなど、足元でイランへの圧力を強めている。イランが実際に核合意の一部を破棄すれば、さらに米国との間で緊張が高まりかねない。欧州の外交幹部によると、イランは遠心分離機の研究強化などに踏み切る可能性があり、そうなれば、原発、核兵器生産のいずれにおいても主要原料となる高濃縮ウランの生産を加速するとみられている。その高官は「さらに踏み込んだ選択肢とともに検討されている」と述べた。別の関係筋は、イラン当局が最終決定を下したかは不明だと語った。
イラン、核合意の一部破棄検討 米国の制裁に対抗=EU筋
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