――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***   ほんの1カ月前は中国経済が回復基調にあると、多くの投資家が確信していた。数週間で何と大きく変わってしまったことか。  米国との貿易摩擦が不意に再燃した上、4月の経済指標は総じて軟調だった。まずは購買担当者指数(PMI)、そして今回の貿易統計だ。前年同月と比較した輸出は3月の14%増から一転、4月は2.7%減少した。  それでも、まだ景気の二番底だとは限らない。1-3月期、とりわけ3月は、いくつかの一時的要因がデータに影響し、経済を実際より好調に見せかけた面がある。