米グーグルの新型スマートフォン「Pixel(ピクセル)3a」は前モデルほど良くない。プロセッサーの速度もスクリーンも見劣りし、防水やワイヤレス充電といったありふれた機能が欠けている。だが歴代グーグルスマホで最も魅力的かもしれない。理由は単純、わずか400ドル(約4万4000円)という価格だ。ピクセル3aが発表されたのは、グーグルにとって1年で最大のイベントである年次開発者会議だ。カリフォルニア州マウンテンビューの本社に程近い広々としたコンサート会場で、同社は数々の新機能を披露した。反応の速度と生産性が高まった音声人工知能(AI)「アシスタント」、基本ソフト(OS)「アンドロイド」ユーザー用の新たなプライバシーツール、AIプロジェクトの新しいシステムや活用先。そして、そうしたソフトウエア全てを投入したデバイスが、ホームコントローラーの「Nest Home Hub Max(ネスト・ホーム・ハブ・マックス)」とピクセル3aだ。