今年1月のある夜、米カリフォルニア州パロアルトの緊急出動センターに1本の電話が入った。通報した男は自分の妻を銃で撃ったあと子供たちを縛り上げ、複数のパイプ爆弾を持って自宅に立てこもっていると話した。警官が男の家を取り囲み、張り詰めた空気が流れるなか、家主が中から出てきた。その人物はフェイスブックの上級幹部で、銃撃など発生しておらず、何が起こっているのかさっぱり分からないと述べた。  通報はうそだったが、これは単発的な事件ではない。  わずか2週間余りあと、サンフランシスコにあるインスタグラム幹部の自宅も同様の嫌がらせの標的にされた。