米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーとケーブルテレビ(CATV)大手コムキャストは、21世紀フォックスのメディア資産を巡って争奪戦を繰り広げた一方で、それぞれ相当な比率を出資する動画配信サービス大手フールー(Hulu)については、ぎこちないパートナー関係が続いていた。コムキャストには保有し続ける理由があった。中でも大きかったのは、安定した受動的収入を得られるほか、ディズニーの目の上のこぶになれることだ。だがライバル同士のパートナーシップはついに終幕を迎える。両社は14日にフールーを巡る包括的契約で合意したと発表。それによるとディズニーがフールーの全面的な運営権を握り、これは即時に実行される。一方、コムキャストは保有する33%のフールー株をディズニーに売却できる権利を得る。