それもそのはず、2018年から20年にかけてオフィスビルが大量供給される時代を迎えたからだ。この状況は、報道レベルではしばしば「バブル」と評されがちだが、果たしてそうなのか。
不動産デベロッパーの森トラストによれば、下図のように、18年は147万平方メートルが供給され、20年には173万平方メートルにもなる。これは、03年の221万平方メートル、12年の181万平方メートルに次いで、過去20年で3番目に高い水準だ。18~20年の平均供給量は、1998~17年の105万平方メートル/年を上回る140万平方メートル/年。だが、大量供給の反動で、21年と22年の供給量は大幅に減少すると見込まれているため、「18~20年はオフィスバブル。21年以降は崩壊する」と評されるのだ。