ホワイトハウスは16日、トランプ政権がトルコから輸入される鉄鋼製品に対する関税を25%に引き下げたと発表した。米国は昨年、トルコを含む複数の貿易相手国に対し、安全保障上の理由から輸入制限を認める通商拡大法232条に基づいて鉄鋼やアルミニウムに新たな関税を発動。トルコで拘束された米国人牧師を巡りレジェップ・タイップ・エルドアン大統領と対立する中、ドナルド・トランプ米大統領は同国の鉄鋼製品に対する関税を8月に50%まで引き上げていた。その後、牧師が10月に米国に帰国したことを受け、両氏は貿易関係を強化することで合意していた。ホワイトハウスによれば、関税は21日から引き下げられる。トランプ政権はこの判断の理由について、トルコから輸入される鉄鋼製品が大幅に減ったことや、国内鉄鋼業の生産能力がウィルバー・ロス商務長官によって勧告された目標水準近くまで改善したことなどを挙げた。