• デジタル革命が始まって20年• デジタル革命が始まって20年投資家は企業に変革をもたらすデジタル革命の価値(あるいはリスク)を今なお推定しきれていない。上場企業に対する推定値は「将来成長価値(FGV)」ということになる。一般的にFGVとは、企業価値(EV)から、現在の利益に帰属する価値を控除した残存価値を指す。しかし、投資家がどのようにプレミアムを決定しているかについては依然として謎が多い。アマゾン・ドット・コム(AMZN)、動画配信大手のネットフリックス(NFLX)、セールスフォース・ドットコム(CRM)といった、FGVが高い企業に投資をする場合は将来の事業に注意が向けられることが多い。利益が出ていない超割高銘柄であればなおさらで、FGVは企業の時価総額に等しいと言える。事実、調査会社ピッチブックによると、利益率が高いハイテク企業よりも、上場して日が浅く利益率が低いハイテク企業の方が、株価が好調に推移している。
【バロンズ】将来成長価値を高める「賢い転換」
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