英国が合意のないまま欧州連合(EU)離脱に突入する可能性があらためて取りざたされており、企業が数十年にわたり頼りにしてきた英欧間の貿易が滞る恐れがある。特に問題となるのが果物と野菜だ。英国のテリーザ・メイ首相が24日に辞意を表明したことで、次期首相が「合意なきEU離脱(ブレグジット)」を目指す可能性が高まった。現実になれば、国境での税関検査が復活し、港での遅滞につながることも考えられる。青果の輸出入業者にとっては大きな懸念だ。現在は、欧州の大陸側で収穫された青果がその日のうちに英国の卸売市場に並ぶこともある。だが遅滞で品質が低下すれば、長年の取引関係が脅かされたり、顧客が不満を抱いたりしかねない。
合意なき離脱、英国式朝食も台無しに
英国のトマト、80%は欧州大陸から輸入 ハードブレグジットなら青果貿易にも不安
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