米連邦準備制度理事会(FRB)が5日公表した米地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、関税による企業への大きな打撃はまだ見られず、経済活動が4月から5月にかけてわずかに上向いたことが示された。  報告書は、12地区で経済が緩やかに成長し、前回から「わずかに改善した」と指摘した。今回の報告書は5月24日までに収集した情報に基づいて作成された。  報告書によると、米中の貿易摩擦が再燃しているが、米製造業への著しい影響は見られなかった。ただ、先行きを不安視する声は多く上がった。