フレームワーク30 DAY13 アドバンテージ・マトリクス

 事業ごとの特性を競争上の「戦略変数の数」と「優位性構築の可能性」の二つの評価軸から見極めるフレームワークが「アドバンテージ・マトリクス」。「PPM分析」を開発したボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が提唱した。

 これによれば、二つの軸を用いて事業タイプを四つに分けると「分散型」「特化型」「手詰まり型」「規模型」に整理できる(下図参照)。各タイプで売り上げ規模と収益性の関係が異なるため、事業がどこに位置するのかを把握することにより、戦略の方向性を決める際の参考になる。

「分散型」事業は大企業が少なく、競争要因が多いため、大規模化しにくいタイプ。地域密着型の小企業や、小ぶりの飲食店などが属する傾向があるという。

「特化型」は競争要因こそ多いものの、自社の強みを発揮できれば、やり方次第で収益が見込める。

 一方、「手詰まり型」はあらゆる面で差別化が難しく、生き残った企業がほぼ同コストで製品を供給するような事業が該当し、日本ではセメント業界がその一例とされる。「規模型」はほぼ規模のメリットだけが重視されるタイプで、コスト以外では差別化しにくい鉄鋼業界などが当てはまるといわれる。

(週刊ダイヤモンド2017年8月5号「ロジカルシンキング&問題解決法」を基に再編集)