――筆者のウォルター・ラッセル・ミードは「グローバルビュー」欄担当コラムニスト ***  トランプ政権内のあらゆるレベルの当局者や民主党の重鎮らとの会話を通じて、筆者は明白かつ気がかりな2つの結論に達した。1つは中国との関係において米国は歴史的な転換点にますます近づいていること。その背景には共和、民主両党がともに対中姿勢を硬化させていることがある。もう1つは来るべき事態にわれわれは準備ができていないことだ。  この状況はある意味、1940年代半ばに似ている。当時、米国とソ連は戦時の同盟国から冷戦状態へと急速に移行しつつあった。