• 好調な経済を尻目に広がる利下げ期待好調な経済を尻目に広がる利下げ期待連邦公開市場委員会(FOMC)は、6月18~19日またはその次の7月末の政策会合で、政策金利の引き下げを示唆することが予想されている。米国の経済成長と強気相場が10周年を迎え、失業率が半世紀ぶりの低水準にある中、利下げ期待の高まりは状況にそぐわないように見える。低調な指標といえば、インフレ率が米連邦準備制度理事会(FRB)の2%目標をわずかに下回って推移していることだが、これもぜいたくな悩みに見えなくもない。それでも、フェデラルファンド(FF)金利先物市場は、早ければ年内にFF金利の誘導目標が現在の2.25~2.50%から25ベーシスポイント(bp)ずつ3回引き下げられることを織り込んでいる。来週のFOMCでの利下げについて、市場が織り込んでいる確率は25.8%にとどまるが、CMEグループのフェドウォッチサイトによると、7月30~31日のFOMCでは利下げの確率が86.4%と極めて高く見込まれている。先物トレーダーは、さらに9月17~18日と12月10~11日のFOMCで25bpずつの追加利下げを想定している。
【バロンズ】米利下げ、景気には不要だが市場は期待
景気後退の前兆に注意
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