在京新聞各紙の4月1日付夕刊
官房長官の菅義偉による新元号「令和」の発表を伝える在京新聞各紙の4月1日付夕刊。菅は「令和おじさん」と呼ばれるなど、たった一枚の写真が菅の印象を一変させた Photo:JIJI

 久しぶりに春らしい陽光が降り注いだ4月13日午前、東京の新宿御苑で恒例の首相主催の「桜を見る会」が開かれた。招待客は約1万8000人。首相の安倍晋三が夫人の昭恵を伴って会場に現れたころには、広場は招待客で埋め尽くされていた。そんな中で、安倍があいさつに立った。

「身を引き締めて(政権運営に)臨まなくてはならない。私たちが一丸となり、被災地の皆さんが安心できる生活を取り戻せるよう全力を尽くす」

 安倍の念頭に前国土交通副大臣の塚田一郎、前五輪相の櫻田義孝の失言による相次ぐ辞任劇があったのは言うまでもない。ただし、桜を見る会での安倍の立ち居振る舞いを見る限り、「反省」の2文字はみじんも感じられなかった。

 桜を見る会が始まったのは大正時代。戦争が始まり中断されたが、戦後になって吉田茂が首相時代に復活、今日に至る。その歩みをたどると、興味深い事実が分かった。招待客の数が、第2次安倍政権が誕生してから年々1000人単位で増えてきたことだ。

 政権復帰後最初の2013年に初めて1万人を突破、そして今年は1万8000人。さらに招待客にアイドルやお笑い芸人が多数呼ばれるようになったのも第2次政権からだ。自民党所属国会議員の後援会員も急増した。