イランはウラン濃縮度を核合意で定められた上限以上に引き上げたことを明らかにした。その結果、核合意当事国である英独仏は、この問題への対応を巡り難しい判断を迫られることになった。  イラン国営メディアによると、原子力庁の報道官は8日、2015年の核合意で定められたウラン濃縮度の上限(3.67%)を超える4.5%の濃縮を開始したことを明らかにした。国際原子力機関(IAEA)がそれを確認すれば、イランによる2度目の合意違反となる。IAEAの報道官は「われわれは確認を進めている」と述べた。