かつて大学の職員として働いていたクリス・マレンさんは、日曜日の夜は電子メールの受信箱を整理したり、プロジェクトに関するさまざまな考えを部下と共有したり、新たな週に備えて作業状況を確認したりするのに理想的な時間だと思っていた。管理職には同じように考える人が多い。しかし、彼の部下は違った。上司のメールのせいで前日の夜から翌週の仕事に引きずり込まれ、月曜日が近づくと憂うつになっていたという。こうした状態を、働く米国人の多くは「日曜日の恐怖」と呼んでいる。「私は部下に『どうして夜遅くに私のメールに常に返信してくるのか。友人と出掛けたり、家でゆっくりしたりしているのではないのか』と尋ねた」。マレンさんは当時を振り返ってこう話す。すると部下の1人がこう返答してきたという。「だってメールを送ってくるのはあなたでしょ!」
日曜日の恐怖、部下を待ち受ける上司からのメール
燃え尽き症候群を防ぐため勤務時間外のメールを禁じる企業も
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