――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米経済をめぐる事実は変化している。だが連邦準備制度理事会(FRB)の考えは変わらないようだ。  FRBは7月末の連邦公開市場委員会(FOMC)でほぼ確実に利下げを行うと示唆してきた。そのため投資家の議論は利下げの幅や、その次の利下げがいつになるかに焦点が移っている。ところがFRBがハサミを研いでいる間に利下げの理由はどんどん減り、説得力が薄れてしまった。  16日公表された2つの指標も利下げの根拠を薄くした。