中国が影響力拡大を狙って軍備刷新を進める中、米軍は17日、日英など同盟国とともにオーストラリア北東沖で大規模な共同軍事演習を実施した。8月初旬まで続く隔年の米豪共同演習「タリスマン・セーバー」に、今年は日英のほかカナダ、ニュージーランドから合わせておよそ3万4000人、戦艦30隻、軍用機200機が参加する。演習を主導する原子力空母「ロナルド・レーガン」の関係者によれば、洋上戦、船舶への攻撃、豪北東部沿岸地域の侵略を想定した模擬演習を行う。日本は今年、戦艦2隻と330人を派遣した。前回は戦艦を送らず、人員規模も60人程度にとどまっていた。この日の演習では「F18」戦闘機が空母ロナルド・レーガンから離陸。哨戒機「P8」や軍用ヘリと共に、ロナルド・レーガンを追尾する潜水艦の捜索と位置の特定に当たった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はこの日の軍事演習を見学し、ロナルド・レーガンの乗組員に取材した。