近年、飲酒運転や大学での飲酒問題など、酒にまつわる悲惨な事件や事故がニュースで取り上げられることが増えた。また、“アルハラ”という言葉が生まれて以降、「飲めない」人への無理強いを見かける機会も減っている。加えて健康志向、低消費の時代において、ノンアルコール飲料の台頭は必然だったと言えるだろう。ただし、ノンアルコール飲料を飲んでも良いシチュエーションについてアンケートを行ったところ、世間の目はまだまだ「厳しい」ことがわかる結果となった。

 調査はメディアフラッグ(本社:東京都渋谷区)が、20歳以上の男性194人、女性725人に実施。調査期間は2012年6月15日~6月18日。

就業中はノンアルコールでもダメ!
公務員、タクシー運転手には厳しい目

 さまざまなシチュエーションにおいて、ノンアルコール飲料を摂取することが「アリ」か「ナシ」かを聞いた今回の調査。最も「ナシ」と答えた率が高かったのは、「市役所で戸籍謄本を取りに行ったら、職員のデスクに飲みかけのノンアルコール飲料があった」(ナシ=94.0%)など、就業中の人が飲むというもの。特に、教員や警察官などの公務員や、自動車を運転するタクシー運転手ではすべて「ナシ」が90%を超えた。「会社員・OLが会議をしながらノンアルコール飲料を飲む」は83.1%とやや低く、高いモラルが求められる職業ほど「ナシ」と答えた人が多い。

「車の運転中にノンアルコール飲料を飲む」は75.2%が「ナシ」と回答。同社では、「運転時に飲んでも問題のないアルコール分ゼロの商品が発売されて以来市場が伸び始めたノンアルコール飲料市場ですが、運転時に飲んでいるのは少数派のよう」とまとめている。