米中両国の交渉担当者らは今週、貿易合意を目指した交渉を上海で再開する。しかし、今春の時点では手が届きそうに見えた包括的な合意への期待はかなり低い。交渉状況をよく知る人々によれば、5月初めの交渉決裂の要因となった幾つかの点については、大きな進展は望めそうにない。しかし、控えめな成果は達成できるかもしれないという。ドナルド・トランプ米大統領も、交渉の大幅な進展の可能性については控えめな見方を示している。トランプ氏は26日、「合意が達成されるかどうか、私には分からない。合意するかもしれないし、しないかもしれない」と語った。関係者は合意があるかもしれない分野として、中国による米国産農産物の購入拡大、そして米企業による華為技術(ファーウェイ)への部品売却禁止措置の緩和を挙げる。ファーウェイに関する緩和措置については、トランプ大統領はすでに漠然とした表現ながら実行を約束している。
米中貿易交渉が今週再開、大きな進展は望めず
有料会員限定
あなたにおすすめ