グーグルは、同社のクラウド事業をのぞき見る貴重な手がかりを与えた。もっと詳細に分かれば、その価値は一段と増すだろう。グーグル親会社の米アルファベットが25日発表した4-6月期(第2四半期)決算で、同社のクラウドサービス部門「グーグル・クラウド・プラットフォーム(GCP)」の売上高が目下、年間80億ドル(約8700億円)を超えるペースであることが明らかになった。昨年初めの注目すべき情報開示以降、その規模がほぼ倍増したことになる。そのとき同社は、GCPの1四半期当たりの売上高を約10億ドルとしていた。グーグルはクラウドサービスについて極めて選択的な情報しか開示していない。それでも投資家は好意的に受け止めてきた。最新の情報に加え、主力の広告ビジネスに改善の兆しが見えてきたことから、アルファベット株は決算発表後に10%近く値を上げた。
グーグルのクラウド事業、情報開示で株価一段高も
年間売上高8700億円規模、よりオープンな姿勢が望ましい
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