植物性タンパク質で作る人工肉バーガーを手掛ける企業は、自社製品が牛肉よりも地球環境に優しいと主張する。しかし、消費者の健康にとっても牛肉より好ましいかは別の問題だ。人工肉を扱うスーパーやレストランが急速に増え、メーカーが生産を急拡大するなか、大豆やエンドウ豆、ココナッツなどから作られたパティの栄養面をめぐる議論が活発になっている。人工肉メーカーのビヨンド・ミートとインポッシブル・フードはともに、自社の植物由来の製品はコレステロールと飽和脂肪の含有量が食肉製品より少ないとしている。一方で栄養士の間からは、人工肉のカロリーは肉製品と同等であり、ナトリウム含有量は牛肉製品より多く、加工の度合いも大きいとの声が聞こえる。
人工肉バーガーの販売好調、栄養面はどうか
有料会員限定
あなたにおすすめ