• 下落局面に強い公益株• 下落局面に強い公益株ここ数日の下落局面で投資家が公益株に逃げ込み、長きにわたって公益セクターが担ってきた避難所としての役割が改めて浮き彫りになった。ユーティリティーズ・セレクト・セクターSPDRファンド(XLU)は、1日に1%上昇、2日は横ばいとなり、貿易摩擦懸念の再燃や米連邦準備制度理事会(FRB)による2008年以降初の利下げ後の材料出尽くし感を受けて急落した市場全体を表す株価指数をアウトパフォームした。バンテージポイント・インベストメント・アドバイザーズの最高投資責任者(CIO)のウェイン・ウィッカー氏によると、ディフェンシブセクターの市場平均を上回るパフォーマンスは、おそらく、利下げを好材料とする株式への逃避を反映してのことだという。しかし、世界的な景気減速と地政学的な緊張が進む中、公益株は直近数カ月でさらに割高になった。市場調査会社ファクトセットによると、ユーティリティーズ・セレクト・セクターSPDRファンドの今後12カ月間の予想利益に対する株価収益率(PER)は18.8倍となっており、直近5年間の平均17倍を大幅に上回っている。