海水浴場写真はイメージです Photo:PIXTA

 これまで全国の海水浴場(一部、湖沼や河川の水浴場も含む)を、水の汚れを示す「化学的酸素要求量」(COD、mg/l、複数回測定の平均値)を基にランキングしてきた。

 今回は、「ふん便性大腸菌群数」(個/100ml)、「透明度」(m)という2つの水質判定基準で、水が汚い海水浴場を洗い出してみたい。

ふん便性大腸菌はヒトや動物の「うんこ」由来

 1番目の判定基準である「ふん便性大腸菌群数」について、詳しく触れたい。

 大腸菌群は、ヒトや動物のふん便(=うんこ)由来のもの以外に、土壌や植物などからくるものもある。より的確にふん便汚染を把握することができるのが、ふん便性大腸菌群数の調査なのだ。

 環境省の水質格付けで、最高位の「AA」を取るには、複数回測定した平均値で100ml当たり2個未満でなければならない。同様に「A」は100個以下、「B」は400個以下、「C」は1000個以下、「不適」は1000個超となっている。

 なお、同省はAAとAを「適」、B とCを「可」と位置付けている。

 ダイヤモンド編集部による、「ふん便性大腸菌」が多い海水浴場ランキングは次のように作成した。

 水質AとBのうち、大腸菌が100ml当たり30個以上の海水浴場をまずは選別。Bの中で該当した13ヵ所を大腸菌の多い順に並べた。続いて14位以下は、Aのうち選ばれた14ヵ所を、大腸菌の多さで順位付けた。