――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」  ***  ほぼデフォルト(債務不履行)がない国での銀行経営と聞けば簡単そうだ。だが日本の銀行は全くそうではない。  日本の金利政策はこの30年間、ゼロ近辺からゼロ、マイナスへと推移し、銀行システムを限界に追いやった。  特に中小銀行はビジネスモデルに対する外部脅威に直面している。高齢化と過疎化が進む地域を拠点にしており、大手銀行が得られる手数料関連収入を増やす能力がないのだ。  日本には銀行が多すぎる。大手銀行に集約すれば時間は稼げるだろう。