ジュネーブで8日に開かれた気候変動に関する会合で、地球温暖化の破壊的影響を食い止めるための取り組みの一環として、人の食習慣と生産する農産物を変えることが提唱された。研究者らは、人はもっと野菜を食べ、肉の摂取量を減らすべきとの考えを示している。野菜の栽培は畜産に比べて温室効果ガスの排出量が少ないため、食習慣を変えることで温室効果ガスの排出量削減につながる可能性があるという。米航空宇宙局(NASA)のゴダード宇宙科学研究所(ニューヨーク)で気候変動と農業について研究している気候学者のシンシア・ローゼンツバイク氏は「植物中心の食事は、赤身肉の多い食事より、温室効果ガスの排出量が少ない」と述べた。研究者によれば、温室効果ガス排出量のおよそ4分の1は、農畜産業などの土地利用によるものだ。一方、大気中に放出されるメタンの半分は牛と稲田に由来する。別の研究では、温室効果ガスの排出に与える影響はそれほど大きくはないにしろ、相当な規模に上ることが示された。