ミサイル実験場で8日に爆発事故が発生したロシアで、核監視基地の稼働停止が計4カ所に増えたことが分かった。ロシアが爆発事故の証拠を隠ぺいしようとしているとの懸念が高まっている。包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)準備委員会のラッシーナ・ゼルボ事務局長が19日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に明らかにした。ロシアでは、原子力推進式巡航ミサイルが実験中に爆発したとされる2日後に、実験場の最寄りの2つの監視局がデータの送信を停止。8月13日時点でさらに2つの監視局がデータの送信を止めたという。ゼルボ氏は「専門家は早急に稼働を再開するようロシア側に引き続き求めている」と話した。ロシアがデータの送信を停止すると、ロシア以外の国・地域は、事故発生時に実験が行われていたと見られる核施設の情報について知ることが難しくなる。