世界のガソリン車離れは原油強気派の想定より急速に進んでいるのかもしれない。原油価格を予想する向きは注目するべきだ。ドイツの自動車部品メーカー、コンチネンタルは最近、従来型エンジンの部品への投資を削減する方針を示した。需要が予想より急速に減っているためだ。ノルウェーではディーゼル自動車の販売が急速に減り、電気自動車(EV)販売が伸びていることが新たなデータで分かった。コンチネンタルは、1世紀以上にわたり自動車業界の中心にあるガソリンおよびディーゼルエンジンの燃料噴射器・ポンプに軸足を置く。こうした従来型エンジン用パーツへの投資を削り、EVに目を転じつつある。ノルウェーの調査会社ライスタッド・エナジーが先週発表したリポートによると、同国では過去6年にディーゼル車の一部車種の販売が95%超減った。ボルボでトップのディーゼルモデルの販売台数は、2013年の約9000台から減少し、19年1-6月には400台となった。同期のノルウェーのEV販売台数は乗用車全体の55%に拡大し、13年のわずか6%から長足の進歩を遂げた。
EVシフトが抑える原油価格
世界のガソリン車離れは想定以上の速さで進行か
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