自動運転技術の先駆者で、グーグル親会社とウーバー・テクノロジーズの係争でも争点となったアンソニー・レバンドウスキ氏が27日、逮捕されたことが分かった。企業秘密窃盗に絡み、米当局から33の罪状に問われているという。関係筋が明らかにした。司法省当局者は同日中に会見を開き、罪状について説明する予定。レバンドウスキ氏のコメントは現時点で得られていない。グーグル親会社のアルファベットとウーバーは1年以上前に民事訴訟で和解しているが、刑事事件に発展したことで、未来の輸送手段に変革をもたらそうとするシリコンバレーの取り組みに新たな波乱要因が加わった格好だ。アルファベットは、自動運転技術部門の元責任者だったレバンドウスキ氏が技術を盗み、ウーバーに提供したと主張していた。和解では、ウーバーがアルファベット傘下の自動運転技術開発会社ウェイモの技術を使用しないことを確約するとともに、ウェイモに多数の株式を提供することで合意した。