米司法省の監察官は、ジェームズ・コミー前連邦捜査局(FBI)長官がドナルド・トランプ大統領とのやりとりを記したメモを他者と共有したことについて、FBIの規範に違反したとの判断を示した。29日に公表された報告書で明らかになった。報告書によると、コミー氏はFBIへの報告なしに1枚のメモを記者の手に渡るよう友人に提供したほか、自宅の個人用金庫に保管していた4枚のメモを自身の弁護士に渡し、FBIの規範に違反した。メモの一つには機密情報が含まれていたが、司法省は数週間前、これらのメモを外部に流出させたことについてコミー氏を訴追しない方針を示していた。司法省監査官室は今回、これらのメモがFBIの公式記録に当たると判断した。報告書によると、コミー氏と同氏の弁護士が機密情報をメディアに流出させた証拠は見つかっていない。