職場
楽しみながら仕事をするコツとは? Photo:PIXTA

視野を広げるきっかけとなる書籍をビジネスパーソン向けに厳選し、ダイジェストにして配信する「SERENDIP(セレンディップ)」。この連載では、経営層・管理層の新たな発想のきっかけになる書籍を、SERENDIP編集部のシニア・エディターである浅羽登志也氏がベンチャー起業やその後の経営者としての経験などからレビューします。

「充実感」や「生き生き」とはほど遠い
日本人の働き方

 私は中学生の頃、「作家になりたい」という夢を抱いていた。 

 とはいえ、その実現のために、まとまった小説などを書き進めていたわけではない。ただ、自分の思いついたことを、面白おかしくエッセー風の文体でノートに書き留めたりしていた。

 そうやって文章を書くこと自体が、とにかく好きだった。書いているとますます楽しくなり、時間を忘れて徹夜でノートを埋めていくようなこともしばしばあった。

 また、それだけでも十分楽しかったのだが、そのノートを親しい友だちに見せた時に「面白いね!」と感想を言ってもらえると、ことさらにうれしかった。

 この「書くのが好き」という私の性向は、大人になっても変わらない。作家にはならなかったが、仕事の一部に役立つことになった。

 本業のかたわら、以前は技術専門誌に記事を連載していたし、専門書の翻訳を手がけたこともある。ここ4年ほどは、この「イノベーション的発想を磨く」という連載を月2回、書かせてもらっている。

 書くのが好き、といっても、なかなか思うように書けずに苦しい思いをすることも少なくない(今も苦しみの真っ最中だ)。だが、それでもこの連載を100回以上続けてこられたのは、根本に「書くのが好き」があるからだと思っている。