ラグビー日本代表のW杯第2戦(28日)の相手、アイルランドの強さは本物だった。
日本が入る予選プールAの強豪、アイルランド(世界ランク2位)とスコットランド(同8位)の対戦が22日に行われ、アイルランドが27-3のスコアで勝利した。
アイルランドは伝統的に屈強なフォワード(FW)を軸にした堅い戦い方をする。ボールを獲得したらガッチリと保持して攻め続け、相手に圧をかけるわけだ。今大会のチームは、その強力FWが健在のうえ、バックス(BK)陣にも決定力抜群のウイング(WTB)ジェイコブ・ストックデールなどタレントが豊富で、攻撃に厚みがある。しかも守りも堅く、ミスもほとんどなかった。
スコットランドは欧州の強豪6ヵ国による伝統の対抗戦シックス・ネーションズで覇を競い合う相手であり好勝負が予想されたが、アイルランドは4トライ、2ゴール、1ペナルティーゴールを積み重ねて圧勝した。
日本はアイルランドへの勝利より
予選通過を見越した戦い方をすべき?
大会ホスト国としての誇りを示したい日本代表の目標は、史上初のベスト8進出。つまり予選プールを勝ち上がることだ。予選は5ヵ国ずつ4つのプールに分かれており、各プールの上位2ヵ国が勝ち上がることができる。日本が目標をクリアするには格上のアイルランドとスコットランドのどちらかを上まわる必要があるわけだが、そのアイルランドが、まったく隙のない戦いを見せ、相当な難敵だという現実を見せつけられたわけだ。
そのせいか、ネットでは“日本代表は予選プール通過を計算した戦い方をすべきだ”といった声が出始めた。プールAで日本より格上の2ヵ国のうち、アイルランドは負けを想定に入れた戦いをし、勝てる可能性があるスコットランド戦に必勝を期すべきだ、というのだ。