野心的に働く女性には通常、こんなイメージがある。大きな夢を抱いて就職し、男性の同僚と並んでキャリアを駆け上がるが、トップに近づくと目に見えない壁が道をふさいでいる――。  だが今年で5回目となる包括的調査によると、多くの女性が「ガラスの天井」にぶつかるずっと手前で、障害に遭遇することがわかった。それは管理職のはしごを上ろうとする第1段目にある。しかも、出産・育児によってキャリアを中断するせいではない。その結果、キャリアの早い段階から女性は男性に昇進で著しく後れを取り、その格差は上に進むほどなお拡大する。  数字を挙げれば一目瞭然だ。