消費増税を機にキャッシュレス決済業界が突入しそうな「大苦境時代」
消費増税に伴って始まった、キャッシュレス決済時のポイント還元。政策は好調だが、事業者にとっては思わぬ苦境に Photo:Diamond

キャッシュレス還元政策が好調も
高齢者予備軍にはキツイ手続き

「消費増税」と「キャッシュレス決済」は、今年の流行語になっているそうです。実際、10月の増税にともなって始まった政府のキャッシュレス還元政策は想定よりも好調で、1日あたり10億円弱の予算設定だったのに対し、予想を上回る予算消化になり始めたといいます。それに伴い経済産業省では、追加予算の検討も始めるようです。

 私もこのキャッシュレス決済には、かなり慣れてきました。その一方で、私たち消費者の支払いに関する手続きは、政府が想定しているよりもかなり複雑です。どんな感じか紹介しますと、それはこんな手順です。

 近所の薬局からは、火曜日に割引クーポンが送られてきます。私はそれで買い物をするのですが、レジでまずそのクーポンのバーコードを読み取ってもらいます。次に、その薬局の会員証を読み取ってもらいます。それでいったん薬局チェーンのアプリを閉じて、バーコード決済のアプリを開き直してバーコードを読んでもらいます。

 3つの画面を開いて、3回ピッとやってもらって買い物終了なので、実はそこそこ面倒臭い。とはいえ、慣れてはきたので、レジでまごまごするほどではありません。

 ただ、私のような還暦が近づいた高齢者予備軍はスマホをミスタッチすることが多く、支払い中に「あれ?」という感じで画面が変わってしまい、困ることも結構あります。ですから、レジ待ちの行列が長いお店ではそれなりに面の皮を厚くしないと、いつもキャッシュレスで支払うのは私の年齢だと難しい、という感覚はあります。

 一度、こんなことがありました。ある携帯電話会社系のスマホアプリをレジで立ち上げたら、なぜかパスワードを求められました。その場でパスワードを入力したのですが、英語の大文字・小文字と数字を組み合わせたものをレジ待ちのプレッシャーの中で入力するのは、結構大変です。