時差はマイナス8時間
決勝の多くは日本時間深夜に放送
いよいよロンドン五輪が開幕する。
前回の北京五輪で日本は金9、銀6、銅10の計25個のメダルを獲得した。金メダル獲得数の国別順位は8位、メダル獲得総数の順位は11位。200あまりの国と地域が参加する五輪でこの位置にいるのは胸を張ってもいいだろう。
今大会はメダル数で北京大会を超えることができるのか、また、たとえメダルに届かなくても日本選手たちはどんな感動を味わわせてくれるのか。楽しみな17日間が始まる。
ただ、今回ちょっと辛いのは、多くの競技の決勝中継が深夜になることだ。日本とロンドンの時差はマイナス8時間。たとえば日本の午後8時は現地の正午ということになる。仕事から帰って「さあテレビ観戦」という時間帯に行われているのは予選であることが多い。予選は予選で見ごたえはあるが、日本選手が勝ち進んでメダルがかかる試合に臨むのは大抵深夜0時をまわる。連日決勝まで見続けたら寝不足でとても体力が持たないわけで、見逃せない競技や選手に絞って見るしかない。
読者にはそれぞれ好きな競技があるだろうから、それはお任せするとして、ここではメダル獲得の可能性が高い選手を競技日程順に紹介していく。
開会式は27日(日本時間では28日の早朝5時)だが、それに先駆けて25日から男女サッカーの予選リーグが始まる。25日深夜(日本時間、以下同)には女子の日本―カナダ戦、26日夜には男子の日本―スペイン戦が行われる。
開会式翌日の7月28日にはいきなり大注目の競技が始まる。柔道だ。柔道は男女とも体重の軽い階級順に毎日予選から決勝まで行われるが、その先陣を切って女子48キロ級の金メダル候補・福見友子が登場する。