日本時間の7月28日早朝に開会式が行われるロンドンオリンピック。先週末あたりからロンドンに向かう選手達の成田空港での姿が報道されるなど、徐々に大会前の高揚感が高まりつつある。今回は、2つの調査機関が行ったアンケートから、オリンピックへの世間の関心度を測ってみたい。

 1つ目の調査は、ライフメディア(東京都世田谷区)のリサーチバンクが行った「ロンドンオリンピックに関する調査」(以下、【調査1】)。調査期間は2012年7月6日~7月11日。対象者は10代~60代の全国に暮らす男女。有効回答数は1321件。

 2つ目の調査は、アサヒグループホールディングスの「ハピ研」が行った調査(以下、【調査2】)。調査期間は2012年7月11日~7月17日。調査方法はインターネット。有効回答数は3379人。

注目の競技はサッカー、競泳が上位
開催が近づくにつれて関心も上昇

 【調査1】では、「ロンドンオリンピックに関心はありますか?」という問いをしたところ、「非常に関心がある」「やや関心がある」と答えた人は全体の66.7%。やや低めだが、【調査2】の「ロンドン五輪は楽しみ?」という質問では、「とても楽しみ」「まあまあ楽しみ」と答えた人が合計91.5%とかなり高い。筆者個人の体感としては、両調査の中間ぐらいでは……と感じるが、これは人によって差が出るところだろう。職場の環境や職種によっても、関心度は異なりそうだ。

 また、【調査2】では今年5月にも同様の調査を行っており、その際は合計87.0%だったという。時期が近くなるにつれ、関心度が高まっていることがわかる。

 さらに、【調査1】で、注目している競技を複数回答聞いたところ、上から順に「水泳」(67.3%)、「サッカー」(66.4%)、「陸上競技」(59.7%)、「体操」(57.4%)、「柔道」(37.8%)という結果に。【調査2】でも同じ質問を複数回答で聞いているが、こちらでは「サッカー」(61.3%)、「体操」(54.3%)、「競泳」(51.8%)、「マラソン」(37.2%)、「柔道」(33.0%)と、微妙に差が出た。【調査2】では陸上競技を種目別(短距離、マラソンなど)に分けているところを【調査1】では「陸上競技」でまとめているため厳密な比較はできないものの、世論の興味は概ねこの5競技に注がれているようだ。

 【調査2】では男女別の注目競技について回答が集められており、男性では「サッカー」、女性では「体操」が1位という結果だった。

「ハピ研」調査結果より